「20代のうちに相談所って、ちょっと早くない?」
そんなイメージを持っていたのは、もう過去の話。
2024年には20代の結婚相談所入会者が、2019年と比較して2.5倍に増加しています。
(出典: IBJ 2024年度版成婚白書)
この数字、実は婚活業界ではちょっとした革命なんです。
恋愛と結婚を「別もの」と捉え、本気の婚活に早めにシフトする若者たち。
その背景には、恋愛観や価値観の大きな変化、そして社会の構造的な不安があります。
今日は、なぜ今、若者が結婚相談所を選び始めているのか?
その背景にある20代の“戦略的婚活”について、少し深掘りしてみましょう。
恋愛の“消耗戦”を経て、結婚へ向かう若者たち
まず、現代の婚活を語るうえで欠かせないのが、「マッチングアプリ」の存在です。
今や大学生から社会人まで、多くの若者がアプリで恋愛を経験しています。
でも、その反動として、こういう声もよく聞くようになりました。
「何度も会って、やっと信頼できたと思ったら、結婚願望がないと言われた」
「プロフィールに嘘が多すぎて、最初から疑ってしまう」
「本気度が見えない人ばかりで疲れた」
つまり、“アプリ疲れ”を起こす若者が増えているのです。
もちろん、アプリにはアプリの良さもある。
でも真剣に「結婚」を真剣に考えたとき、“最短距離”を選びたいという思いが芽生える。
そしてたどり着くのが、結婚相談所という選択肢です。
■ 結婚=人生設計。リスク管理としての「早期婚活」
結婚相談所に20代で入会する人たちと話していると、共通するのが「結婚=戦略」という捉え方。
たとえば27歳の公務員・Hさんは、職場に既婚者が多く、将来のライフプランを考えて早めに動く決意をしました。
「30代に入ってから慌てるのではなく、余裕のある今だからこそ、自分に合う相手をじっくり見つけたいんです」
こういう若者たちは、婚活を“先手必勝”と捉えているんですね。
また、キャリア志向の20代女性たちも似たような思考を持っています。
「昇進や転職を考えると、結婚のタイミングを見失う気がして。計画的に進めたい」
「将来子どもを持ちたいけど、年齢的なリミットもあるので、逆算で今がベスト」
恋愛は感情的でもいいけれど、結婚は“人生戦略”の一部として合理的に選びたい。
そんな姿勢が、若者たちの行動に表れています。
“察して文化”への疲弊と、透明性のある婚活の安心感
恋愛相談の現場では、「駆け引きがめんどくさい」という言葉をよく耳にします。
特に20代後半の女性に多いのが、「もう探り合う恋愛はしんどい」という声。
「LINEの返事が遅いと不安になったり、“好き”って言っていいのか悩んだり。その先の結婚を考えてくれているのか。もう、そういう”不確かさ”には疲れました」
「相談所なら最初から“結婚したい”って前提がある。だから無駄な遠回りをしなくて済むんです」
結婚相談所の最大のメリットは、前提が同じ相手と出会えるという点。
年収や職業、結婚意思、子ども希望の有無など、あらかじめプロフィールで明示されているため、駆け引きや不安を最小限に抑えられます。
「恋愛がうまくいかない人が入る場所」ではなく、
「恋愛に消耗したくない人が、最短で幸せになるための場所」へ
このイメージ転換が、若者世代で進行しているのです。
20代は“選ばれる側”から“選ぶ側”へ
もう一つ、大きな変化があります。
それは、若者が「選ばれる存在」から「自分で選ぶ主体」へと変わってきていること。
20代というのは、婚活市場においては非常に有利です。
特に女性の場合は、どの年齢層の男性からも人気があります。
逆に言えば、若いうちに動けば、自分の希望を叶えやすいということでもあります。
「年収○○万円以上、子育てに協力的な人、地元で暮らせる人……」
これを30代半ばで求めるのは難しくても、20代なら現実的に可能性が高い。
つまり、「婚活市場で市場価値の高い今こそ、妥協せずに“選ぶ”婚活をしたい」と考える人が増えているのです。
未来を掴みにいく20代たちへ
「結婚相談所=最後の砦」という昭和の固定観念、もう捨てましょう。
今は、真剣な人から動く時代です。
恋愛と結婚を切り分ける若者。
将来を逆算して婚活を始める若者。
情報収集力と決断力を武器に、自分の理想を実現しようとする若者
彼ら彼女らは、決して“焦っている”のではありません。
むしろ、“後悔しない人生”のために、着実に一歩踏み出しているのです。
「まだ早い」ではなく、「今が最適」。
20代という時間は、二度と戻りません。
だからこそ、迷っているなら…一歩、踏み出してみてくださいね。