こんにちは、婚活アドバイザーの結城です。
今回は、「どうしてマッチングアプリでたくさんの人と繋がれるはずなのに、“恋”に発展しないのか?」というテーマについてお話しします。
今や当たり前となったアプリ婚活。でも、便利なはずのその世界で、なぜか心が動かない、恋に落ちない、結婚が遠のいたと感じている人も多いのではないでしょうか。
それは、「選べる」ように見えて、実は私たちが本能的に「選べない」仕組みにハマってしまっているからなのです。
なぜ「もっといい人がいるはず」と思ってしまうのか
マッチングアプリは、年収、職業、身長、学歴など、いわゆるカタログスペックで人を選べるツールです。
スマホを開けば、何百人、何千人という異性のプロフィールが流れてくる。便利で効率的に見えますよね。
でも、その便利さが私たちに与えている影響は――
- 「あと10人見れば、もっと理想の人がいるかもしれない」
- 「この人で妥協していいのかな?」
- 「もっと条件のいい人が出てくるはず」
という“もっと上”思考なのです。
これ、実は脳の構造上、避けられないもの。選択肢が多すぎると、私たちは「選べなくなる」んです。
本能は、カタログスペックでは恋に落ちない
そしてもうひとつ大事なこと。
人間の本能は、スペックに恋をしないのです。
ときめく瞬間って、スペックの数字じゃなくて、
- ふとした笑顔
- 間の取り方
- 声のトーン
- 隣にいて感じる安心感
そういう、言葉にならない“体感”によって生まれるんですよ。
スペックを上げても、幸福度は比例しない
「高スペックの人と結婚したら幸せになれるはず」――本当にそうでしょうか?
もちろん、経済的な安定や社会的信用は大切。でも、それはあくまで“表面”の話。
一緒にいて笑えるか、気を使いすぎず過ごせるか、困った時に支え合えるか。
そういった“日常の幸福感”は、数字では測れないものです。
“もっと上”を目指す恋は、どこまでも終わらない
アプリでの婚活をしていると、気づかぬうちに「上を目指す癖」がついてしまいます。
でも恋愛って、「この人でいいや」じゃなくて、「この人がいい」と思える相手を見つけること。
比較ではなく、納得が大事なのです。
スペック重視で遠回りした女性の話
30代前半の女性会員Aさんは、年収700万円以上・身長175cm以上・大卒・次男・関東在住という条件で、長くアプリ婚活をしていました。
何人ともマッチし、デートを重ねましたが、どれも3回目で止まってしまう。
「条件は完璧なのに、ときめかないんです」と彼女は言いました。
そんなある日、職場の研修で再会した40代の男性と意気投合。条件は全く当てはまらない。けれど一緒にいると不思議なほど安心できた。
彼女は半年後、その男性と婚約。
「スペックに縛られてると、心が動く余白がなかったんだと思います」
結婚相談所が“非効率”に見えて、実は効率的な理由
結婚相談所は、面談やプロフィールのやりとり、日程調整など、いろいろ“手間”がかかります。
でもその手間が、恋愛に必要な「感覚」を取り戻す時間になるんです。
・どんな人と本当に合うのか
・条件よりも相性を大事にしたいか
・「好きになる準備」ができているか
カウンセラーと話す中で、自分の感情や軸を再確認できる。
だから、結婚相談所は“遠回り”のようでいて、最短距離なんです。
選べる時代に、選ばれない“感覚”
現代は、「選べる恋」が可能な時代です。スマホひとつで、理想の条件の人を探せる。
だけど、本当に恋が生まれるのは、「選ばれたと感じた瞬間」。
条件が当てはまっているかどうかより、
- 一緒にいて自然体でいられる
- 気づいたら笑ってる
- 連絡がなくても不安じゃない
そんな“違和感のなさ”こそ、恋の入口です。
本当に求めているのは、どんな恋?
最後に、問いかけさせてください。
あなたが欲しいのは、「周囲に自慢できる条件の相手」ですか?
それとも、「一緒にいて心が休まる恋」ですか?
もし、アプリ婚活に疲れてしまっているなら、
一度「条件を脇に置いて」、人と“体感で向き合う”恋をしてみませんか?
そんなあなたのそばで、恋の芽生えをサポートしたいと思っています。
どうか、あなたが本当に満たされる恋に出会えますように。