「年収が高ければモテるに決まってる!」
婚活を始めようとする男性から、こんな声をよく耳にします。
確かに、収入は結婚において大きな安心材料になります。でも、今の婚活市場で実際に「成婚している男性たち」がどういう層なのかを知ると、そのイメージが大きく覆されるかもしれません。
今日は、IBJ成婚白書2024年版の最新データをもとに、「どんな年齢・年収の男性がもっとも結婚につながりやすいのか?」を読み解いていきます。
そして最後には、今「年収が低くて自信がない」と思っている男性にこそ知ってほしい、希望の持てる話もお届けします。
成婚率が高いのは「30代前半 × 年収700〜900万円」のゾーン
2024年最新版の【IBJ成婚白書】から、「男性の年齢×年収別 成婚率ヒートマップ」をご覧いただきましょう。
(IBJは婚活している人なら誰でも知っている婚活サービスの最大手、直属会員数は約9万名にのぼります)

(IBJ 成婚白書2024年度より引用)
成婚率が高いゾーンに着目すると、
30〜34歳男性で年収700〜900万円の層は、成婚率がいずれも65%前後と非常に高く、明確に“選ばれやすい”ゾーンであることがわかります。
さらに注目すべきは、この年齢層では年収500万円台から800万円台にかけて全体的に成婚率が高く(約56〜65%)、年収帯が多少下がってもかなり高い成婚率を維持している点です。
つまり30代前半は「安定した年収+将来性」のバランスが取れたゾーンであり、婚活市場における“黄金世代”といえるでしょう。
一方で興味深いのは、20代男性の年収800〜900万円層の成婚率が21%と極端に低いこと。
これは全年齢・年収の中でも最低水準です。
つまり、婚活においては“高年収”が常に武器になるわけではなく、相手との将来像が現実的にイメージできるかどうかが大きなカギになるのです。
ところで、500万円以上って「普通」なの?
ここで大事な視点を一つ。
国税庁のデータ「令和5年分民間給与実態統計調査」によると、日本人男性の平均年収は以下のとおりです:
- 20代後半:394万円
- 30代前半:431万円
- 30代後半:466万円
- 中央値はさらに低く、全世代を合わせても351万円
つまり、年収500万円台というのは、日本全体から見れば“上位層”に入る水準なのです。
ところが婚活、とくに結婚相談所の世界では、これが「普通」として扱われる。なぜか?
それは、婚活市場に集まってくる人たちが、そもそも“高めの年収層に偏っている”からです。
特にIBJのような大手相談所では、年収600万円以上の男性が全体の約半数を占めるとも言われています。
そのため、相対的に年収500万円台が“低く見える”という錯覚が起きてしまうのです。
年収が高くても成婚率が下がるケースも
成婚率だけを見れば、「年収1000万円以上の方が上じゃないの?」と思うかもしれません。
ところが実際は
- 30〜34歳・1000万円以上:約55%前後
- 40代・1000万円以上:さらに低下
その理由は、婚活現場ではおなじみの“3つの落とし穴”にあります。
① 多忙で時間が取れない
高年収の裏には、激務があることも多く、デートやお見合いの時間が取りづらい。
② 価値観や生活様式に強いこだわり
「こうあるべき」が増えすぎると、相手とのすり合わせが難しくなります。
③ 無意識に“上から目線”になってしまう
本人はその気がなくても、年収を前提とした言動が相手にプレッシャーを与えることも。
年収400万円台でも成婚は可能? 若さと誠実さが光る層
「いや、自分には関係ない…」と感じた方にこそ、見てほしいデータがあります。
たとえば、
- 30〜34歳・年収500〜600万円:56%
- 20代・年収400〜500万円:45%
- 20代・年収300〜400万円:27%
つまり、30代前半・年収500万円台でも半数以上が成婚している。
そして20代なら、年収400万円台でも約2人に1人が結婚しているんです。
これこそが「年収がすべてじゃない」ことの証拠。
年齢的な将来性、柔軟性、真剣な姿勢――こうした“人柄”や“熱量”が、数字の壁を超える力になるのです。
婚活は「スペック勝負」ではなく「戦略勝負」
結局のところ、婚活で成功する人は「自分の現状を理解して、それに合った戦い方ができる人」です。
- 20代→将来性と柔軟さでアピール
- 30代→安定性と“パートナー感”を見せる
- 40代→包容力や実直さで信頼を得る
同じ年収でも、年齢や雰囲気、伝え方で結果は大きく変わります。
婚活においては「スペックをどう魅せるか」が最大のポイントなんです。
🎯まとめ:あなたの“勝ち筋”は必ずある
「年収600万円もないから結婚できない」
「30代後半だからもう遅い」
そんなふうに思っている方がいたら、ぜひ伝えたい。
婚活で大事なのは“条件”より、“伝え方”と“将来性”です。
数字はあくまで目安。
その数字をどう生かすかは、あなた次第です。
婚活には、“あなたの戦い方”がある。
そして、どんなステージにいても、希望は必ずあります。
一緒に良い未来を掴んでいきましょうね。