こんにちは、婚活アドバイザーの結城です。
「結局、見た目で判断されるんですよね?」 「中身で勝負したいのに、顔ばっかり見られるんです」
婚活中の方から、何度も聞いてきたこの言葉。でも私、正直に言いますね。
はい、人は見た目で判断します。これはもう、仕方がないんです。
なぜ人は見た目で判断するのか?
それは「人類の進化の過程で組み込まれた本能」だから。
私たちは、何十万年もかけて、見た目から「この人は安全か?」「子孫を残すのに適しているか?」を判断してきました。
言い換えれば、「顔が好みかどうか」は、あなたのワガママじゃない。
脳があなたを守るために、勝手に働いている“防衛本能”のひとつなんです。
たとえば、健康的な肌や髪、左右対称の顔、若々しい印象。
これらはすべて、「病気じゃなさそう」「遺伝的に安定していそう」「子どもを産んでも育てられそう」という、無意識の判断材料です。
男性が女性の若さや肌のハリに敏感なのも、女性が男性の体格や清潔感に目を光らせるのも、実は進化心理学の視点で見るととても合理的。
これは「外見至上主義」ではなく、「生存戦略」なんです。
現代に残る“見た目フィルター”の影響力
そして、その戦略は現代社会でもなお働き続けています。
SNSやマッチングアプリで、たった1枚の写真で「この人はアリかナシか」を判断してしまうのは、まさにこの進化の名残。
「顔が整っていないとダメ」なのか?
でもね。ここからが大事です。
じゃあ「顔が整ってないと恋愛も結婚もできないの?」というと、答えはNO。
なぜなら、「魅力」は“顔の造形”だけでは決まらないから。
心理学では「平均顔」がもっとも好まれやすいという研究もありますが、同時に「繰り返し見ると好意を持つ(単純接触効果)」というメカニズムもあるんです。
つまり、最初の“フィルター”として外見が作用するのは確か。
でも、会って話し、関わることでその評価は簡単に上書きされる。
「雰囲気」や「表情」で印象は変えられる
だから私が婚活の現場でいつも伝えているのは、「第一印象の見た目は“入り口”。
そこから先を見てもらうには“雰囲気”と“表情”がすべて」です。
人は、魅力的な人に惹かれます。
でもその“魅力”は、眉毛・髪型・肌・清潔感・笑顔・話し方、そして「この人は私を大事にしてくれそう」という安心感の総合得点。
つまり、見た目は“整えるもの”であって、“授かりもの”だけではない。
清潔感は「余裕と信頼感」のサイン
そして、進化心理学的に言えば、
「手入れが行き届いている=資源に余裕がある=繁殖相手として優れている」と無意識に評価されます。
これ、すごく大事な視点です。
だから婚活中の皆さんには、外見に自信があるかどうかじゃなくて、
「自分をちゃんとケアしているか?」を大切にしてほしい。
- 髪を清潔に整える
- 服にしわがないかチェックする
- 肌荒れやヒゲの処理をこまめにする
- 眉毛を整える
- よく笑う
- 姿勢を正す
こういう「毎日の小さな積み重ね」が、見た目の“好印象フィルター”を強化して、相手に「会ってみたい」と思わせるパワーになります。
見た目は中身を伝える“入り口”
中身を見てほしいなら、まず見た目で“入口”を突破しないといけない。
これって、面接やプレゼン、営業と同じなんですよ。
商品が素晴らしくても、パッケージがボロボロだったら、誰も手に取ってくれない。
でも逆に、パッケージで気を引けたら、「中身を知ってもらうチャンス」が生まれる。
婚活も、まったく同じです。
見た目は「戦う」ものじゃない、「活かす」もの
だからこそ、自分の外見とちゃんと向き合ってみてください。
磨くことで“本能のフィルター”を突破できるなら、それってむしろ、ラッキーじゃないですか。
あなたの魅力は、顔の造形だけじゃない。けれど、最初にそれを伝えるには、「見た目」のチカラを味方につける必要があるんです。
「外見で判断するなんてイヤだ」と背を向けるか、 「外見は本能的な関門なんだ」と理解して、対策するか。
この分かれ道が、恋愛・結婚の結果に大きく影響します。
本能を味方にする恋愛戦略を
恋は理屈じゃない。でも、理屈を知っておくと、うんとラクになることもある。
本能と戦うのではなく、本能を味方にする恋愛戦略、今日から始めてみませんか?
結城でした。